ユーザーのニーズを考えたスポーツジムのデザインとは?
スポーツジムを開業するなら、ユーザーのニーズを考慮して内装をデザインすることが重要です。この記事では、ユーザーの利便性や求めていることを考慮してスポーツジムを作り上げるアイデアを紹介しています。現在、新たなスポーツジムの開業を検討している方はぜひ参考にしてください。
スポーツジムを新しく開業しようと考えている方のほとんどが、すでに理想とするジムの形を頭の中に描けていると思います。しかし、その理想のスポーツジムが、確実にユーザーを呼び込めるスポーツジムなのかどうかは、また別の話です。これまで、スポーツジムというと、大型のフィットネスジムか規模の小さいパーソナルジムに大別されていましたが、近年、まったく新しいスタイルのスポーツジムが続々と誕生しています。
新しいスタイルのスポーツジムの多くが、「ジム+α」という形態で営業しています。この「+α」の部分にはどんな秘密が隠されているのでしょうか?本記事では、ユーザーのニーズを考えて作り上げる新しい形のスポーツジムについて紹介しています。新しく開業するスポーツジムをなるべく短い期間で軌道に乗せたいと考えている方は、ぜひ読んでみてください。
スポーツジムユーザーのニーズをつかむ
スポーツジムを特定のエリアに出店する場合、そのエリアにいるターゲットユーザーをまず特定しなければなりません。その後、ターゲットユーザーが望んでいることや必要としていること、あったらいいなと考えていることなどを、スポーツジムの内外装やサービスに落とし込んでいきます。これまでもスポーツジムを開業する際は基本的に同じ流れでビジネスの可能性を探ってきたわけですが、今後はユーザーのニーズが色濃く反映された新しいスタイルのスポーツジムが増えてくると考えられています。
スポーツジムのユーザーは、立地や時間帯などの条件により、その属性が異なります。これらの要素を細かく分析したうえで、その地域への出店を判断するというわけです。
ニーズは人それぞれ異なりますが、利用者の中でも多くを占める属性の人たちをメインターゲットとすると、そのメインターゲットのニーズを理解して内外装やサービスに反映させていくのが、これからのスポーツジムをデザインする方法です。
ユーザーのニーズがある程度特定できたら…
ユーザーのニーズがある程度特定できたら、さらに深いところまで掘り下げてみます。
たとえば、夜遅くなることが多いビジネスマンにとっては、平日にスポーツジムを利用すること自体が難しいのが現実です。このようなビジネスマンのニーズとして考えられるのは「深夜や早朝に利用できるスポーツジム」になるでしょう。
また、新興住宅地に住む小さな子供を持つ主婦がターゲットだとしましょう。彼らのニーズは多岐にわたりますが、
「スポーツジムを利用したいのはやまやまだけど、子供がいるからあきらめている」
このような悩みを持つ主婦が多くいると考えられます。ここにはおそらく、託児所や子供の面倒をみてくれるスタッフが常駐するプレイルームなどのニーズがあるはずです。
このように、ターゲットユーザーを絞り込んで彼らのニーズを突き詰めていくと、これまでにはない新鮮な形のスポーツジムを作り上げることができます。
次々と生まれるユーザーのニーズが反映されたスポーツジム
それではここからは、ユーザーのニーズを突き詰め、実際に形にした新しいタイプの「スポーツジム+α」にはどんなものがあるのかご紹介していきます。
スポーツジム+エステサロン
美を作り上げるのは、日々のエクササイズと癒やしの時間…そう考えると、スポーツジムとエステサロンの組み合わせには納得です。
このスポーツジム+エステサロンのターゲットはもちろん女性。しかも、「今の自分を本気で変えて美しくなりたい」と考えているポジティブな女性です。
スポーツジムとエステサロンが一緒になれば、エクササイズのあとのクールダウンがただのクールダウンではなく癒やしになります。そして、エクササイズとエステ、別々に通う手間がありません。ダイエットと美肌を同時に済ませることが可能なのは、ポジティブに美を求める女性のニーズにパーフェクトに応えているといえるのではないでしょうか。
また、スポーツジムとエステサロンが両方備わっていると、どちらかを目的に訪れた利用者を勧誘しやすいというメリットもあります。
スポーツジム+エステサロンは、高いレベルで美を求める女性のニーズを見事につかんでいるのです。
スポーツジム+カフェ
スポーツジム+カフェは、健康な暮らしへの意識が高い男女のニーズを形にした新形態です。カフェが併設されていると、エクササイズの最中の息抜きや、終了後のリラックス目的で利用できます。これまでも小さなカフェが併設されているスポーツジムはありましたが、本格的なカフェを設置して健康志向のメニューを提供することで、ターゲットをうまく呼び込めた成功例だといえます。
先ほどのスポーツジム+エステサロン同様、どちらかを訪れた客を勧誘することも可能ですし、カフェという付加価値があることで、競合するスポーツジムとの差別化を図れます。スポーツジム+カフェの携帯は、筋肉隆々のボディメイクをしたい男性利用者にも、スリムになりたい女性利用者にも響く、新しい形のスポーツジムです。
スポーツジム+キッズルーム
小さな子供の世話に忙しい親世代は、なかなかジムでトレーニングをする時間をとれません。子供の世話はもちろん手抜きをするわけにはいきませんが、時にはそれがストレスになる…そんな思いを持っているお父さん、お母さんは少なくありません。
そんな親世代のニーズに応えているのが、キッズルーム併設型のスポーツジムです。子供を連れて行けるスポーツジムは、これまで意外に少なかったのですが、子供たちの面倒をみるスタッフが配置されたキッズルームやプレイスペースがあるスポーツジムならば、お父さん、お母さんもつかの間の息抜きとして、トレーニングを楽しめるのではないでしょうか。
スポーツジム+コインランドリー
スポーツジムとコインランドリーが合体した、なんとも斬新な営業形態もあります。スポーツジム+コインランドリーは、共働きの世帯をターゲットにしたサービスです。夫婦共働きだと、昼間は仕事、夜は家事になることが多く、夜に洗濯することも当たり前です。
しかし、これではジムでエクササイズをしようと思ってもなかなか時間がとれません。生活のパターンを変えれば可能かもしれませんが、それでは体への負担が大きすぎます。そんな困りごとを解決してくれるのが、コインランドリー併設のスポーツジムだというわけです。忙しく、運動不足になりがちな共働きの夫婦でも、コインランドリーで洗濯機と乾燥機を回している最中にマシンを使ったトレーニングができる。
これはニーズを深く分析しなければ実現できなかったことです。スポーツジム+コインランドリーの組み合わせは、一見、突飛にも思えますが、実はニーズを深く分析したことによる至極のアイデアなのです。
まとめ
スポーツジムは、ユーザーのニーズを分析してデザインすることが重要です。現在、スポーツジムの新規オープンを考えている方は、今一度、ターゲットユーザーを絞り込み、ニーズを分析し、実現可能かどうか、しっかり検討してみてください。